加子母木匠塾のブログです。平成7年から当時の加子母村を拠点に、森林や林業と深い関わりのある地域で木造建築をテーマに、自然や地域社会の中に溶け込みながら、今までに延べ1000人以上の大学生が加子母で木造建築に真剣に向き合っています。


by 加子母木匠塾

東洋大学×名城大学 `14~`15 小郷の集会場について



本工期終了後3回目の更新は東洋大学3回の佐久間が担当させて頂きます。

本工期が終わり、実家に帰省しましたが既に加子母に帰りたい気持ちでいっぱいです。




さて、今回は去年から続いている小郷の集会場の報告をさせて頂きます。

下の記事は、棟梁の茂垣くんが担当してくれました。



【2014年度】

 東洋・名城チームが 2014 年度の木匠塾から携わっている小郷 2 班の小屋の改修も残すところあとわずかというところまで来ました。去年の木匠塾では幹事会とプレ工期で小屋の解体。本工期では外壁と途中。延長工期では柱の取り換え工事。


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解体前の小屋。現場にてお施主様である小郷地区の方々と打ち合わせ。



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本工期最後の定点写真。外壁は西側の写っていないところだけ。全体が防水シートで覆われている。


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延長工期最後の定点写真。外壁の胴縁が終わり、ここからは比較的加子母に近い名城大学の幹部が外壁を進めていった。


【2015年度 最後の幹事会
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最期の幹事会での作業。まだ防水テープが見えており、断熱材すら入ってない。


 

【2015年度プレ工期・本工期突入】


プレ工期に突入したが、奥の部屋を仕上げなければいけなかったので断熱材、胴縁、天井板、プラスターボード、窓枠を先に仕上げました。わからないことだらけでやり直しをした工程もあったが無事に差観測人の三浦さんに引き渡すことが出来ました。



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プレ工期中の定点断熱材が入り、胴縁も入ったところ。プラスターボードが始まろうとしている。


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一言で表すことはできないが、1 から窓枠の断面詳細を書いていた池田君(窓枠マスター)は泣きそうになっていた。


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左官が終わったときはみんな感動していた。


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なめくじ祭り前日。床板を張り終え、杉板に入ろうとしている。


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工期終盤の 8/26 の定点写真。杉板も進みおわりがみえてきた。


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本工期最後の定点写真。建具、床板、窓枠、排煙窓、杉板、入口額縁すべて入り、残すは、晩期などの細かいところや家具類。


 こうやって去年の写真から今年の写真を順番に見ていくと、まさかここまでできるとは思いませんでした。すべてが初めてのことで去年から引き継いだところもあるが自分たちで設計した部分が多く、設計しながらの工期だったのでプレカット工場始め、マルワイ製材所、造作工場には大変お世話になったし、迷惑ばかりかけてしまいました。しかし、加子母の方々は快く僕たちのわがままを聞いてくれました。この集会所での作業を通して、加子母の方々の暖かさを実感し、木匠塾は加子母の方々に支えられているのだと改めて実感しました。10 月にはお施主様である小郷の方々が集会所の本来の用途である BBQ を開催してくださるということでとても楽しみです。残っている工程は 9 月に幹部で加子母に行って仕上げることになりました。本当にあと少しですが、頑張ります。




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本工期最終日の集会所メンバーの集合写真。このメンバーでよかった。

以上 棟梁 茂垣直人




ここからは佐久間が担当させて頂きます。

棟梁の集会場への熱い気持ちが伝わりましたでしょうか。彼だけでなく、東洋、名城の集会場チームの方々は本当に思入れが強いのではないかと思います。1つ1つの工程が終わるごとのみんなの嬉しそうな顔、泣きそうな顔、疲れ果てた顔は忘れません。


あと少し、若干ですが工程が残っています。一休みして、集会所が完全竣工するまで頑張りますので今後ともよろしくお願いいたします。




by kashimokusho | 2015-09-02 23:55 | 2015年度