2017年度金沢工業大学・立命館大学チーム制作物について
2017年 08月 13日
今年度の金沢工業大学は、立命館大学と合同で加子母中学校の図書室の改修を行います。

1.制作物について
敷地は加子母中学校になります。加子母小学校の横に位置します。加子母の子供達は計3年間、この場所で生活をします。

(地図はgoogle mapより)
中学校の図書室は、多くの生徒が本と出会う場所です。教養を養う場でもあります。しかし、加子母中学校の図書室は、ほとんど生徒が利用していない現状があります。あまり利用されていない原因として、天井近くまである本棚が両壁に張り付いていて、長机とパイプイスが並列しているだけの空間に明るさが足りないからだと思われます。加子母中学校の子供達が気軽に図書室を利用できるよう、「図書館全体に一体感をもたせたい・明るい空間にしたい」と加子母木匠塾にご依頼を頂きました。そしてご縁がありまして、金沢工業大学・立命館大学チームが改修をさせていただくことになりました。



図書室の内観
施主は加子母中学校様です。設計段階では、加子母中学校の校長先生である高木さまや、教頭先生の西尾さまに、意見交換の場をいただきました。また、中島工務店の佐々木さまには、多くのアドバイスをいただきました。室内の計測をしたり、雰囲気をつかむために何度も図書室を訪問しました。お施主様との打ち合わせでは、改修案の全体模型や、使用する組手の原寸模型を見てもらい、出来上がる空間をより伝えられるようにしました。子供達が好きな本を探す場所として、立体的な空間をイメージしました。打ち合わせを何度か重ね、図書室の改修案が決まっていきました。
打ち合わせの様子


最終案
加子母の子供達が中学校でより教養を育んでいただけるよう、新たになった図書室を活用していただけるようにと、金工棟梁の松尾と佐藤と北、立命設計の田中と森下と新地が中心となり改修案を作成してきました。
7月中に、金沢工業大学の木匠塾生数名で、三方格子の技法を学びに岡山県へ行って来ました。この格子は全体的に組みあげると、ジャングルジムのように視線が通り抜けるものとなります。そのため、要望に沿ったものが造られると思いました。また、制作チームである我々の「組手を利用し、木材の加工技術を学生に伝えたい」という希望もあり、三方格子という新しい組手を制作物に採用しました。
三方格子の組み方





また、本工期中は中島工務店様の工場をお借りし、加工作業を行います。中島工務店様には、毎年大変お世話になっております。今年も何卒、よろしくお願い致します。
2.これまでの活動
5月に制作物が決まってから、毎月技能講習を行って来ました。技能講習では新木匠塾生に、ノコギリやノミの使い方を主に知ってもらうことを目的として開いています。また、教える側の立場からも上達を兼ねて練習して来ました。本工期に至るまで、計4回の技能講習と、臨時で行った講習とで、計7回の練習を積み重ねて来ました。7月の幹事会中には、立命館大学との合同技能講習も行いました。今年の夏、共に制作物をつくっていく仲間たちとの交流を深めることもでき、より一層本工期に向けての一体感が強まった1日となりました。






今年度も金工チームTシャツをデザインしました。


このTシャツが加子母木匠塾の金沢工業大学のしるしです。このTシャツを着て活動します。加子母で見かけられた際はよろしくお願い致します。
3.最後に
8月14日から2週間、いよいよ木匠塾が始まります。11日からプレ工期として数名、既にお邪魔しています。ご迷惑をお掛けすることも多いかと思います。加子母の皆様には大変お世話になりますが、暖かく見守っていただけると幸いです。引き続き今年もよろしくお願い致します。
執筆:金沢工業大学 広報 山下






