加子母木匠塾2020「渡合再整備・活用計画アイデアコンペ」実施要綱
2020年 10月 15日
加子母木匠塾2020「渡合再整備・活用計画アイデアコンペ」実施要綱
概要
加子母木匠塾の大先輩たちが、自然の中で共同生活を行いながら木造建築に向き合う活動を始められたのが加子母の渡合。かつて加子母裏木曽国有林から伐出される木曽ヒノキの良材を集積・搬出する拠点で、昭和40年代にはキャンプ場が運営を開始し、森林レクリエーションの拠点としてもにぎわいをみせていた。平成8年には、国有林の施設の払い下げを受け、加子母木匠塾の活動拠点として施設の整備が行われたが、平成14年の山地崩壊により林道が数年間寸断され、徐々に渡合が利用されることが少なくなってしまった。
現在、2027年開通予定のリニア新幹線の駅が中津川市に開設されることを契機に、加子母でも地域資源を活かした魅力の発信を検討しており、加子母の歴史や自然を象徴する渡合地区の再整備計画が考えられている。
渡合地区は日本の原風景とも言える自然林に囲まれた山の中にあり、インターネットが届かない環境である。ここではスマートフォンを手放し、時間を気にせず過ごすことができる。情報化社会によって目まぐるしくなった現代社会に必要な、「一息つくことのできる“心休まる空間”」を渡合では創り出すことができるかもしれない。そんな渡合の未来を構想し、再整備を想定した提案を学生の視点から多角的に考えてもらいたい。
提供された情報や各自調べた事から、問題設定・提案を柔軟に捉えてもらい、実現を見据えた具体的な提案、渡合の将来を構想した空想的な提案をしてもらうことを望む。実現の可能性や実現期間についての妥当性も適宜判断すること。
計画条件
この敷地は林野庁が所管する国有林野内であり、かつ県立自然公園にも指定されており、自然風景を保護するため、実際に立木の伐採、土地の形質変更等の開発行為等を行う場合は、法律又は条例に基づく申請手続等が必要となることは念頭においてほしい。
なお、現在国有林から借り受けている敷地は、旧製品事業所(渡合ランプ村)と旧キャンプ場管理棟の建物のみ中津川市が借受けており、同エリア内の森林空間の利用については許可を得ている状況である。
様々な諸条件があるが、今回の計画にあたっては渡合エリアのポテンシャルを十分に活かせる夢のあるビジョンを期待する。
応募条件・留意点
・建築、設計、絵画、写真、グラフィック、立体作品など、表現方法は自由である。
図面の要求はしないが、適宜必要な図面をレイアウトする。
・各大学2案までとする。
各大学で2案以上の提案がある場合、学内で絞り込む。
・応募資格は加子母木匠塾生のみで構成されたグループ又は個人のみとする。
・本コンペ入賞作品の著作権は応募者に帰属するが、入賞作品に対してその発表および雑誌等への掲載に関する優先的権利は主催者が保有する。また、著作権の実施に対する交渉権は主催者が専有し、実施の場合の著作権料は主催者と協議決定する。
スケジュール
応募締め切り 2020年10月15日(木)23時59分まで
地域内講評会 2020年10月23日(金)19時30分〜
地域の方に提案を見てもらい、オンラインで質疑応答やアドバイスをしていただく。
これを踏まえたブラッシュアップの期間を設け、講評会に向けて再提出を受け付ける。
講評会 2020年11月15日(日)13時00分~
木匠塾OBの大学関係者に審査員をお願いし、審査と講評会を行う
提出
提案をA2サイズ2枚(420×594mm)に収め、わかりやすい表現で自由にレイアウトする。
PDF形式で加子母木匠塾のGoogleドライブの指定のファイルに提出する。
賞
最優秀賞1点、優秀賞2点 賞金・賞品については調整中
審査員
柳澤究(京都大学大学院 工学研究科 建築学専攻 准教授、1999年度幹事 京都大学)
堀賢太(堀賢太建築設計事務所 代表、2007年度総幹事 京都大学)
土井脩史(京都橘大学 都市環境デザイン学科 専任講師、2007年度 京都大学)
■地元関係者(指導工務店等)
加子母むらづくり協議会(かしも木匠塾実行委員長)中島紀于
(株)中島工務店 (株)熊澤建築事務所 (株)辰喜建築工芸 (協組)東濃ひのきの家
■渡合地区関係者
ランプの宿 渡合温泉 どあい自然学校 (一社)aichikara 他
参考
by kashimokusho
| 2020-10-15 17:59
| 2020年度