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先日、加子母にて30周年史編集合宿を行いました。
当初は4月に予定していたものですから、加子母の地域の方々へのインタビューなども考えていましたが、コロナのためその取材は延期としました。
今回は実際に作品・制作物を見てまわること、30周年史の記事に載せるOB座談会を収録すること、この2点をメインコンテンツとした合宿でした。

30周年史とは…?
加子母木匠塾の30周年を迎える2024年に完成させることを目標に、木匠塾の卒業生有志が集まって、木匠塾の歴史を出版物として書籍にまとめようとしています。都会の学生300人が人口3000人にも満たないむらに押し寄せ、木造の小規模な制作物を7つも作っては帰っていくという一見おかしな活動が、加子母では1995年から25年以上も続いています。その謎にせまるべく、またこの長い歴史をここいらでひとつまとめなければ!という使命感にかられ、始まったプロジェクトです。

今回参加したメンバーを紹介します。

伊藤 満広(いとう みつひろ)さん
 かしもむらづくり協議会。地域の窓口と木匠塾生の世話役を20年以上。伊藤さんにはいつも頼りっぱなしです。
善田 奈緒(ぜんだ なお)さん
 やかたの初代管理人さん。木匠塾の担当を途中7年間されていた方で、今の学生主体の形を作ったのは善田さんだと言われています。

柳沢 究(やなぎさわ きわむ)先生
 1999年京大幹事。京都大学で准教授をされています。その前は名城大学にいらっしゃって、名城が木匠塾に参加したきっかけの先生です。編集委員長をしてくださっています。
臼田 桃子(うすだ ももこ)さん
 2002年京大文学部、2004年工繊。フィルムアート社(出版社)で編集をされていて、編集者目線でのアドバイスもしてくださいます。
具志堅 興輝(ぐしけん こうき)さん
 2004年京造幹事。一級建築士事務所(株)アルト舎。全然沖縄出身じゃないそうです。
政木 哲也(まさき てつや)先生
 2005年京大幹事。京都橘大学で専任講師をされています。
堀 賢太(ほり けんた)さん
 2007年総幹事/京大。堀賢太建築設計事務所。同級生数名と一緒にほぼ毎年加子母に訪れているそうです。
原田 佳苗(はらだ かなえ)さん
 2018年総幹事/名城。工務店で設計を担当。柔道をしていたので近づいたら「投げてあげようか?」と言って投げてくれます。
松井 茉優(まつい まゆ)
 2019年総幹事/京大。ゼネコンでロボット開発。現役当時はとてもピリピリしており怖がられていましたが本工期が終わった途端抜け殻となりました。@kashimokusho の1番古いタグ付けをご参照ください。

座談会ではさらに編集者、記者の方にも入っていただきました。

まずは制作物ツアーを行いました。老朽化のため解体撤去されたものもありますが、メンテナンスのおかげで現存している制作物もまだまだたくさんあります。

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最初に訪問したのは、全大学合同で長く改修を続けてきた松屋(旧佐藤様邸)です。木匠塾の学生達の学びのために、自由に改修していいよと譲り受けた古民家です。当時参加人数が増加し、宿泊施設が足りなくなってきていたこともあり、帰ってきたOBOGが寝泊まりするための改修を2011年より進めてきました。ゆくゆくはゲストハウスとしての整備が進むことも期待されています。@kashimo_matsuya 詳しくはプロフィールのリンクからHPに飛んでください。

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次に訪問したのはおじゃった庵です。おじゃった庵は小郷(おご)の防災ダムの近くにある、地域の集会所にあるBBQ小屋です。2009年京大の制作物ですが、今も使われているようで、小郷の方々に木匠塾を受け入れてもらえるきっかけとなった制作物です。当時の学生は毎年一升瓶を持ってメンテナンスに訪れていて、そして今も地域の方と連絡を取り合っているそうです。京大チームの学生は、今も毎年加子母に初めて来る新しい後輩をここへ連れてきて、地域の方々に受け入れてもらえていることが当たり前じゃないこと、加子母で活動を続けてこれていることへの感謝を語り継いでいます。

その後も・・・

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次々と制作物をまわり、メンバーそれぞれが当時担当した制作物を感慨深げに写真を撮っていました。またこのあいだずっと10人乗りのバンを運転しながら、各制作物についての裏話もたくさん聞かせてくださったのはもちろん伊藤さんでした。本当にありがとうございました。

予定より多くの制作物を見て回ったので若干スケジュールが押しましたが、無事やかたへ戻りました。

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やかたのホールで、年表ワークショップをしました。
この30年間でいつ何が起こったのか、全貌を知る者はいません。制作するための人手が足りなかったと思えば学生が増えすぎたり、ゆく大学くる大学、お金が足りなかったり足りなかったり、その影響で制作物の傾向が変わったりといろんな側面から30年間を振り返ってみました。
途中助っ人として、開塾当初に木匠塾の担当をしてくださっていた中津川市役所農林部の桂川利也さんにも来ていただきました。
成果はまた後日改めて報告いたします。



次の日。

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いよいよ本番、座談会をしました。事前にトピックを3つ、4つ用意して話をしてもらいました。

  1. なぜ木匠塾に参加しようと思った?(どんな謳い文句で誘われた?何に魅力を感じて参加することにした?どういう経緯で参加する羽目に?)
  2. 実際参加してどうだった?(事前の予習と比べて木匠の印象は変わった?)
  3. 今の自分に与えた影響は?(職業など卒業してしばらく後、振り返ってみて今思うと)
  4. 何を学んだ?(運営側を経験してみて)

お互いの発言に対して質問をし合い、さらにその場で出た意見について議論を交わしました。

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皆さんそれぞれ、自分の考える木匠の魅力がありました。また、それぞれ参加した年代も違うものですから直面した課題も違いました。
でも共通していたことは「木匠塾ってなんなんだろう?」、「木匠塾をこのまま続けていいのだろうか?」と常に自問していたことです。
木匠塾が続いてきたのは、もしかするといつも何かに悩みながら?悩まされながら?そのときできる精一杯をやろうと、みんなが一生懸命になれる場所であり続けたからかもしれません。
サボっていただけかもしれませんが、マニュアル、つまり正解(特殊解ではなく一般解)を、作ろうとしても作れなかったことは、結果的によかった?のかもしれません。学生は型にはめられるのは好きではありませんし?かといってこんなに好きにやらせてくれる加子母みたいな地域は他にどこにもないと思いますが。

皆さんの加子母や木匠塾に対する熱い思いが聞きたい人は現総幹事の山本くんに言ってください。3時間37分の音声データをお渡しできます。文字起こしボランティアも絶賛募集しているところですので何名かで分担してくださって構いませんのでぜひお願いいたします。

実りある充実した合宿となりました。30周年史が楽しみですね。
編集委員会に興味のある方はいつでもご連絡ください。

# by kashimokusho | 2021-07-30 02:00 | 同窓会
こんにちは、加子母木匠塾同窓会です。

加子母木匠塾30年史編集委員会からのお知らせです。
2024年に30周年を迎える加子母木匠塾の記念出版企画を進めており(詳しくはこちら)、皆さんに当時の写真や資料の提供をお願いしたいと思います。
制作物の図面や、活動に関する当時の資料などもあれば、ぜひ自由に含めてください。
(当時の飲み会の様子などもすでに届いております!!)

Dropboxというファイル共有サービスを用います。
本記事下部のURLにアクセスしていただきますと、「ファイルを追加」または こちらにドラッグ と表示されますのでそちらからアップロードしてください。

<アップロード時のお願い>
※年ごとのフォルダに分け、フォルダ名を「撮影年(4桁)-提供者氏名-大学名」としてアップロードしてください。
例)2005年と2006年の写真がある場合、「2005-木匠太郎-加子母大学」「2006-木匠太郎-加子母大学」という2つのフォルダをアップロードしてください。

※アップロードいただく写真は、記念誌や同窓会のHP・Facebookに掲載することがあります。あらかじめご了承ください。

加子母木匠塾30年史を出版物としてまとめるためには、OBOGの皆様のご協力が欠かせません。
原稿執筆や座談会への参加、アンケートへの回答、思い出やエピソードなどのご提供を依頼することもあるかと思いますが、どうぞご協力お願いします。
また積極的に編集に参加してくれる方がいらっしゃいましたらご連絡お待ちしております!

懐かしい写真や資料データお待ちしております!

「加子母木匠塾」30周年写真募集!

加子母木匠塾30周年史 写真・資料提供のお願い_e0409566_17290740.jpg

# by kashimokusho | 2021-04-11 17:32 | 同窓会
こんにちは、金沢工業大学です。

2020年もあと少しで終わりですね。

皆様はどんな一年だったでしょうか。


金沢工業大学の加子母木匠塾は、コロナによってなかなか活動ができないもどかしい一年でした。



今日はそんな一年をご紹介します。


6月 新入生を迎えてはじめての技能講習

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    ↑写真は完成したベンチになります。

6月 SNSイベント「もしもしかしも」

9月 渡合コンペ



こうして振り返ってみると、加子母に連れて行くことも、十分な活動をさせてあげることもできず、悔しい思いでいっぱいです。


ですが、はじめて参加してくれた学生も、前年度から参加している学生も、楽しんで参加してくれていたようで嬉しい限りです。


どうか来年も参加する学生には、たくさん活動をして、他大学と交流をして、加子母での思い出を作ってほしいと祈るばかりです。


いつも活動を応援してくださる方々に感謝して、来年もどうぞ、加子母木匠塾、そして金沢工業大学をよろしくお願いいたします。

                 2020年度 広報


# by kashimokusho | 2020-12-31 18:50 | 2020年度
お久しぶりです!滋賀県立大学です。

滋賀県立大学では学校内での作業が認められ、渡合に置く予定をしているベンチを夏休みから制作してきました。

そして遂に先日学内で出来る範囲の作業を終了しました!👏
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写真のように6つをつなげて輪にして会話をしやすくしたり、2つを合わせてテーブルにしたり…
組み方によって使い方や形を変えられる実用性のあるベンチが完成しました✨
現在仮組みの状態ですので、コロナが落ち着いたら現地で実際に組むという形になります!楽しみですね!
このベンチが渡合にから方々に愛されるようなものになることを願っています☺︎

そしてこのベンチ制作をもちまして2020年の滋賀県立大学加子母木匠塾の活動は終了します!
このご時世なかなか思うように活動が出来ませんでしたが、関係者の皆様には感謝の気持ちでいっぱいです。
来年の加子母木匠塾の活動もよろしくお願いします!!!

最後に活動中の写真達でお別れしたいと思います!

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       真剣に作業をしています…
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温玉Tシャツを着て…👕
加子母に行きたい想いがこもっています!!



# by kashimokusho | 2020-12-20 15:33 | 2020年度
こんにちは、加子母木匠塾同窓会事務局です。

この度、来たる加子母木匠塾30周年(2024年)に向けて、木匠塾についてまとめた書籍の出版を企画しています。

加子母木匠塾の歴史を振り返り、これまでの活動や制作物の他、OBOGの活躍をまとめつつ、加子母木匠塾の今後の発展に寄与するものとして本に残したいと思います。

この意見に賛同した、既に同窓会に入会しているOBOG有志が集まり、編集委員会を立ち上げました。
現在はオンラインでのミーティングにて、内容の検討を始めたところです。
現時点の企画の詳細については、以下の「木匠塾書籍企画書」を御覧ください。

出版物としてまとめるためには、OBOGの皆様のご協力が欠かせません。
原稿執筆や座談会への参加、アンケートへの回答、写真や資料、思い出やエピソードなどのご提供を依頼することもあるかと思いますが、どうぞご協力お願いします。
また積極的に編集に参加してくれる方がいらっしゃいましたらご連絡お待ちしております。

同窓会に未加入の同級生・先輩・後輩がおられましたら、まずは同窓会入会へのお声がけをよろしくお願いします。


木匠塾書籍企画書

(仮題)加子母木匠塾とは何なのか─30年続く木と建築の学び場

<仕様>
A5判/並製/420ページ程度/部数未定/価格未定/2023年度刊行予定
出版元:建築資料研究社

<概要>
岐阜県の旧加子母村(現中津川市加子母)で1995年以来、20年以上にわたり続いてきた「加子母木匠塾」の取り組みの全貌を「学」「域」「木」「場」の視点から多角的にまとめる書籍。木匠塾は林業の盛んな旧加子母村を拠点に、普段は関東や関西の大学で建築を学ぶ学生たちが、森林という環境、自治体や地域の工務店(行政・産業)、施主・地域住民らと関わり合いながら、実地で木造建築と向き合う貴重な場として、これまで延べ4000人以上の学生が参加し、100以上の制作物を生み出してきた。関わった学生のその後の人生にも少なからず影響を与えてきたという学びの場としての意義や、域学連携の成功例として、また座学では得られない木造建築の魅力を体験する実践として、これまでその全容が知られていない木匠塾について、広く知ってもらう一冊。その歴史、総体を伝えると同時に、ただの記録集や資料集ではなく、また内側の視点に終始することなく、多様な関心をもつ人に手にとってもらえるような構成とするため、「学」=学びとして、「域」=地域にとって、「木」=木のものづくりの入り口として、「場」=場づくりとして、という大きな4つの切り口からひもといていく。

<意義・現在性>
地域連携やオルタナティブな学びのあり方として、早い時期からの取り組みであり、また20年以上続いているという点でも貴重な実践例といえ、これまでその全貌がまとめられていない活動体の総体をさまざまな視点から捉え返すことは、地域おこしや場づくり、学びの多様化などが注目されている現在の社会に投げかけるものが多い。

<構成案>
各章の要素は、当事者による総括的論考、各テーマに関する寄稿、関係者のインタビューや座談会、外部の専門家による客観的論考などから構成する。

第1章 はじめに

第2章 木匠塾とはなにか(概論)
・加子母のこと
・木匠塾のこと
・木匠塾略史

第3章 「学」学びとしての木匠塾
・木匠塾の初心と現在
・建築教育と木匠塾
・なぜ私は木匠塾に熱中したのか
・フィールドスクールとしての木匠塾論
・各世代ごとの木匠塾の学びとは
・OBコラム/インタビュー

第4章 「域」地域にとっての木匠塾
・加子母行政の視点から
・実行委員長インタビュー
・地域住民/施主/使い手インタビューor座談会
・学生の視点から
・域学連携から見た木匠塾論
・コラム:冬木匠塾のこと、年越し加子母

第5章 「木」木造の入り口としての木匠塾
・総論・製材・墨付+加工
・ピックアップ作品紹介
・制作物分析
・産業との関わり
・木匠塾がその後の仕事に及ぼした影響(OBによる寄稿)

第6章 「場」場づくりとしての木匠塾
・30年続く木匠塾の仕組み
・木匠塾の一年
・大学ごとの競合システム
・場づくり論から見た木匠塾
・運営側座談会
・OB卒業生と加子母の関わり
・コラム:木ラブ

第7章 まとめ:これからの木匠塾
・木匠塾は今後どうあるべきか
・長期的視野、現代的文脈から見た木匠塾の評価

資料編
・全制作物リスト
・クロニクル
・運営体制
・大学各論

<読者層>
① 木匠塾関係者(OB・運営スタッフ・加子母の方等)
② 建築学生、木造建築に関わる仕事をしている人、
③ 建築や地域に興味のある人、これから学ぼうと考えている若い人(高校生)
④ 教育関係者(大学教員、ワークショップ運営者)
⑤ 地域おこしに取り組む自治体関係者⑥ 社会の中での場づくり、コミュニティの問題に関わる人

<類書>
・『ケンチクカ─芸大建築科100年 建築家1100人』東京藝術大学建築科百周年誌編集委員会編、建築資料研究社、2007年、415p、2400円
・『高山建築学校の伝説─セルフビルドの哲学と建築のユートピア』趙海光+高山建築学校編集室編、鹿島出版会、2004年、246p、2400円
・『美学校1969-2019─自由と実験のアカデメイア』美学校編、晶文社、2019年、322p、2700円

# by kashimokusho | 2020-12-14 18:22 | 同窓会