加子母木匠塾のブログです。平成7年から当時の加子母村を拠点に、森林や林業と深い関わりのある地域で木造建築をテーマに、自然や地域社会の中に溶け込みながら、今までに延べ1000人以上の大学生が加子母で木造建築に真剣に向き合っています。


by 加子母木匠塾
こんにちは、金沢工業大学です。

2020年もあと少しで終わりですね。

皆様はどんな一年だったでしょうか。


金沢工業大学の加子母木匠塾は、コロナによってなかなか活動ができないもどかしい一年でした。



今日はそんな一年をご紹介します。


6月 新入生を迎えてはじめての技能講習

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    ↑写真は完成したベンチになります。

6月 SNSイベント「もしもしかしも」

9月 渡合コンペ



こうして振り返ってみると、加子母に連れて行くことも、十分な活動をさせてあげることもできず、悔しい思いでいっぱいです。


ですが、はじめて参加してくれた学生も、前年度から参加している学生も、楽しんで参加してくれていたようで嬉しい限りです。


どうか来年も参加する学生には、たくさん活動をして、他大学と交流をして、加子母での思い出を作ってほしいと祈るばかりです。


いつも活動を応援してくださる方々に感謝して、来年もどうぞ、加子母木匠塾、そして金沢工業大学をよろしくお願いいたします。

                 2020年度 広報


# by kashimokusho | 2020-12-31 18:50 | 2020年度
お久しぶりです!滋賀県立大学です。

滋賀県立大学では学校内での作業が認められ、渡合に置く予定をしているベンチを夏休みから制作してきました。

そして遂に先日学内で出来る範囲の作業を終了しました!👏
2020年度滋賀県立大学制作物竣工_e0409566_15362533.jpeg
写真のように6つをつなげて輪にして会話をしやすくしたり、2つを合わせてテーブルにしたり…
組み方によって使い方や形を変えられる実用性のあるベンチが完成しました✨
現在仮組みの状態ですので、コロナが落ち着いたら現地で実際に組むという形になります!楽しみですね!
このベンチが渡合にから方々に愛されるようなものになることを願っています☺︎

そしてこのベンチ制作をもちまして2020年の滋賀県立大学加子母木匠塾の活動は終了します!
このご時世なかなか思うように活動が出来ませんでしたが、関係者の皆様には感謝の気持ちでいっぱいです。
来年の加子母木匠塾の活動もよろしくお願いします!!!

最後に活動中の写真達でお別れしたいと思います!

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       真剣に作業をしています…
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温玉Tシャツを着て…👕
加子母に行きたい想いがこもっています!!



# by kashimokusho | 2020-12-20 15:33 | 2020年度

こんにちは、同窓会事務局です。


この度、来たる加子母木匠塾30周年(2024年)に向けて、木匠塾についてまとめた書籍の出版を企画しています。


加子母木匠塾の歴史を振り返り、これまでの活動や制作物の他、OBOGの活躍をまとめつつ、加子母木匠塾の今後の発展に寄与するものとして本に残したいと思います。


この意見に賛同した、既に同窓会に入会しているOBOG有志が集まり、編集委員会を立ち上げました。
現在はオンラインでのミーティングにて、内容の検討を始めたところです。
現時点の企画の詳細については、以下の「木匠塾書籍企画書」を御覧ください。


出版物としてまとめるためには、OBOGの皆様のご協力が欠かせません。
原稿執筆や座談会への参加、アンケートへの回答、写真や資料、思い出やエピソードなどのご提供を依頼することもあるかと思いますが、どうぞご協力お願いします。
また積極的に編集に参加してくれる方がいらっしゃいましたらご連絡お待ちしております。


同窓会に未加入の同級生・先輩・後輩がおられましたら、まずは同窓会入会へのお声がけをよろしくお願いします。






木匠塾書籍企画書


(仮題)加子母木匠塾とは何なのか─30年続く木と建築の学び場


<加子母木匠塾30年史編集委員会(2020/12/13時点)>


代表:柳沢究(1999京都大幹事)

幹事:伊藤満広(加子母木匠塾実行委員会事務局)、臼田桃子(2002,04京都大)、原田佳苗(2018総幹事・名城)、藤村真喜(2005総幹事・京都大)、堀賢太(2007総幹事・京都大)、政木哲也(2005京都大幹事)、松井茉優(2019総幹事・京都大)

委員:池田拓海(2020総幹事・東洋大)、伊藤拓也(2014-18京都大)、甲斐淳一(2005総幹事・千葉大)、嵩和雄(1997,98東洋大)、川井操(2005滋賀県大)、島一生(2007立命館大幹事)、善田奈緒(元中津川市職員)、野澤咲季(2013-17金工大)、廣野満貴(2018副総幹事・金工大)

顧問:中島紀于(中島工務店・加子母木匠塾実行委員会委員長)、布野修司(日本大学客員教授)、安藤正雄※(千葉大学名誉教授)、藤沢好一(芝浦工業大学名誉教授)、太田邦夫※(東洋大学・ものつくり大学名誉教授)※予定


<仕様>


A5判/並製/420ページ程度/部数未定/価格未定/2023年度刊行予定
出版元:建築資料研究社


<概要>


岐阜県の旧加子母村(現中津川市加子母)で1995年以来、20年以上にわたり続いてきた「加子母木匠塾」の取り組みの全貌を「学」「域」「木」「場」の視点から多角的にまとめる書籍。木匠塾は林業の盛んな旧加子母村を拠点に、普段は関東や関西の大学で建築を学ぶ学生たちが、森林という環境、自治体や地域の工務店(行政・産業)、施主・地域住民らと関わり合いながら、実地で木造建築と向き合う貴重な場として、これまで延べ4000人以上の学生が参加し、100以上の制作物を生み出してきた。関わった学生のその後の人生にも少なからず影響を与えてきたという学びの場としての意義や、域学連携の成功例として、また座学では得られない木造建築の魅力を体験する実践として、これまでその全容が知られていない木匠塾について、広く知ってもらう一冊。その歴史、総体を伝えると同時に、ただの記録集や資料集ではなく、また内側の視点に終始することなく、多様な関心をもつ人に手にとってもらえるような構成とするため、「学」=学びとして、「域」=地域にとって、「木」=木のものづくりの入り口として、「場」=場づくりとして、という大きな4つの切り口からひもといていく。


<意義・現在性>


地域連携やオルタナティブな学びのあり方として、早い時期からの取り組みであり、また20年以上続いているという点でも貴重な実践例といえ、これまでその全貌がまとめられていない活動体の総体をさまざまな視点から捉え返すことは、地域おこしや場づくり、学びの多様化などが注目されている現在の社会に投げかけるものが多い。


<構成案>


各章の要素は、当事者による総括的論考、各テーマに関する寄稿、関係者のインタビューや座談会、外部の専門家による客観的論考などから構成する。


第1章 はじめに


第2章 木匠塾とはなにか(概論)
・加子母のこと
・木匠塾のこと
・木匠塾略史


第3章 「学」学びとしての木匠塾
・木匠塾の初心と現在
・建築教育と木匠塾
・なぜ私は木匠塾に熱中したのか
・フィールドスクールとしての木匠塾論
・各世代ごとの木匠塾の学びとは
・OBコラム/インタビュー


第4章 「域」地域にとっての木匠塾
・加子母行政の視点から
・実行委員長インタビュー
・地域住民/施主/使い手インタビューor座談会
・学生の視点から
・域学連携から見た木匠塾論
・コラム:冬木匠塾のこと、年越し加子母


第5章 「木」木造の入り口としての木匠塾
・総論
・製材
・墨付+加工
・ピックアップ作品紹介
・制作物分析
・産業との関わり
・木匠塾がその後の仕事に及ぼした影響(OBによる寄稿)


第6章 「場」場づくりとしての木匠塾
・30年続く木匠塾の仕組み
・木匠塾の一年
・大学ごとの競合システム
・場づくり論から見た木匠塾
・運営側座談会
・OB卒業生と加子母の関わり
・コラム:木ラブ


第7章 まとめ:これからの木匠塾
・木匠塾は今後どうあるべきか
・長期的視野、現代的文脈から見た木匠塾の評価


資料編
・全制作物リスト
・クロニクル
・運営体制
・大学各論


<読者層>


① 木匠塾関係者(OB・運営スタッフ・加子母の方等)
② 建築学生、木造建築に関わる仕事をしている人、
③ 建築や地域に興味のある人、これから学ぼうと考えている若い人(高校生)
④ 教育関係者(大学教員、ワークショップ運営者)
⑤ 地域おこしに取り組む自治体関係者
⑥ 社会の中での場づくり、コミュニティの問題に関わる人


<類書>


・『ケンチクカ─芸大建築科100年 建築家1100人』東京藝術大学建築科百周年誌編集委員会編、建築資料研究社、2007年、415p、2400円
・『高山建築学校の伝説─セルフビルドの哲学と建築のユートピア』趙海光+高山建築学校編集室編、鹿島出版会、2004年、246p、2400円
・『美学校1969-2019─自由と実験のアカデメイア』美学校編、晶文社、2019年、322p、2700円


# by kashimokusho | 2020-12-14 18:22 | 同窓会
加子母木匠塾2020「渡合再整備・活用計画アイデアコンペ」実施要綱

概要
 加子母木匠塾の大先輩たちが、自然の中で共同生活を行いながら木造建築に向き合う活動を始められたのが加子母の渡合。かつて加子母裏木曽国有林から伐出される木曽ヒノキの良材を集積・搬出する拠点で、昭和40年代にはキャンプ場が運営を開始し、森林レクリエーションの拠点としてもにぎわいをみせていた。平成8年には、国有林の施設の払い下げを受け、加子母木匠塾の活動拠点として施設の整備が行われたが、平成14年の山地崩壊により林道が数年間寸断され、徐々に渡合が利用されることが少なくなってしまった。
 現在、2027年開通予定のリニア新幹線の駅が中津川市に開設されることを契機に、加子母でも地域資源を活かした魅力の発信を検討しており、加子母の歴史や自然を象徴する渡合地区の再整備計画が考えられている。
 渡合地区は日本の原風景とも言える自然林に囲まれた山の中にあり、インターネットが届かない環境である。ここではスマートフォンを手放し、時間を気にせず過ごすことができる。情報化社会によって目まぐるしくなった現代社会に必要な、「一息つくことのできる“心休まる空間”」を渡合では創り出すことができるかもしれない。そんな渡合の未来を構想し、再整備を想定した提案を学生の視点から多角的に考えてもらいたい。
 提供された情報や各自調べた事から、問題設定・提案を柔軟に捉えてもらい、実現を見据えた具体的な提案、渡合の将来を構想した空想的な提案をしてもらうことを望む。実現の可能性や実現期間についての妥当性も適宜判断すること。

計画条件
 この敷地は林野庁が所管する国有林野内であり、かつ県立自然公園にも指定されており、自然風景を保護するため、実際に立木の伐採、土地の形質変更等の開発行為等を行う場合は、法律又は条例に基づく申請手続等が必要となることは念頭においてほしい。
 なお、現在国有林から借り受けている敷地は、旧製品事業所(渡合ランプ村)と旧キャンプ場管理棟の建物のみ中津川市が借受けており、同エリア内の森林空間の利用については許可を得ている状況である。
 様々な諸条件があるが、今回の計画にあたっては渡合エリアのポテンシャルを十分に活かせる夢のあるビジョンを期待する。

応募条件・留意点
・建築、設計、絵画、写真、グラフィック、立体作品など、表現方法は自由である。
 図面の要求はしないが、適宜必要な図面をレイアウトする。
・各大学2案までとする。
 各大学で2案以上の提案がある場合、学内で絞り込む。
・応募資格は加子母木匠塾生のみで構成されたグループ又は個人のみとする。
・本コンペ入賞作品の著作権は応募者に帰属するが、入賞作品に対してその発表および雑誌等への掲載に関する優先的権利は主催者が保有する。また、著作権の実施に対する交渉権は主催者が専有し、実施の場合の著作権料は主催者と協議決定する。

スケジュール
 応募締め切り   2020年10月15日(木)23時59分まで
 地域内講評会   2020年10月23日(金)19時30分〜
  地域の方に提案を見てもらい、オンラインで質疑応答やアドバイスをしていただく。
  これを踏まえたブラッシュアップの期間を設け、講評会に向けて再提出を受け付ける。
 講評会      2020年11月15日(日)13時00分~
  木匠塾OBの大学関係者に審査員をお願いし、審査と講評会を行う

提出
 提案をA2サイズ2枚(420×594mm)に収め、わかりやすい表現で自由にレイアウトする。
 PDF形式で加子母木匠塾のGoogleドライブの指定のファイルに提出する。

 最優秀賞1点、優秀賞2点 賞金・賞品については調整中

審査員
 柳澤究(京都大学大学院 工学研究科 建築学専攻 准教授、1999年度幹事 京都大学)
 堀賢太(堀賢太建築設計事務所 代表、2007年度総幹事 京都大学)
 土井脩史(京都橘大学 都市環境デザイン学科 専任講師、2007年度 京都大学)
 
 ■地元関係者(指導工務店等)
 加子母むらづくり協議会(かしも木匠塾実行委員長)中島紀于
 (株)中島工務店 (株)熊澤建築事務所 (株)辰喜建築工芸 (協組)東濃ひのきの家

 ■渡合地区関係者
 ランプの宿 渡合温泉 どあい自然学校 (一社)aichikara 他

参考
 渡合の現状の様子(2020年5月28日)
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# by kashimokusho | 2020-10-15 17:59 | 2020年度
滋賀県立大学加子母木匠塾です。

新型コロナウイルスの影響で例年とは全く違う活動となってしまいました。加子母へ行くこともできずなかなか思うようにいかないこともありました。

ですがその中でも今私達ができる活動を行っておりました。

今回は2020年度の活動をご紹介します!!

5月 新入生入塾
来校禁止となり、SNS中心での宣伝となりました。
今までと全く違う形の勧誘に戸惑いつつありましたが、無事に新入生が入塾してくれました。ありがとう!

6月 SNSイベント もしもしかしも
加子母の良さをSNSでアピールするイベント。
県大が見事一位を獲得しました!
加子母の良さを伝えられる素敵な機会でした。

7月 渡合設置予定ベンチ案コンペ
渡合に設置するベンチのコンペをオンラインで行いました。対面ではないため難しい所もありましたが、無事に案が決定しました。

8月 道具講習会、継手講習会
ついに!!大学から許可がおり対面の活動を行うことができました!!コロナ対策をしっかりしつつ皆て作業をできることに感謝しながら作業を行いました。一年生にとっては初めての活動でしたが、緊張しながらも丁寧に取り組んでくれました。

そして現在ベンチの制作を行なっております!!
活動中の様子をこれからも投稿していこうと思うので是非見ていただければ嬉しいです😊
2020年度滋賀県立大学加子母木匠塾_e0409566_19071319.jpeg
        ↑一部写真をお見せします😊

そして自粛期間を通して改めて活動できることが当たり前ではないということを感じました。いつも活動を応援してくれる方々への感謝でいっぱいです。ありがとうございます。
これからも加子母木匠塾、そして滋賀県立大学加子母木匠塾をどうぞよろしくお願いします!

ここまで見ていただきありがとうございました!

                 2020年度広報





# by kashimokusho | 2020-10-14 18:52 | 2020年度